インターネットやスマートフォンが急速に普及し、 企業が消費者と繋がる事が可能となり、デザイナーや企業は、商品を提供することがゴールでは無くなってしまった。
商品自体にお金を払う時代が終わり、消費者は、”経験”に価値を見いだし、デザイナーや企業は消費者に対し提供すべき価値を「商品価値 」から「経験価値 」へと転換すべき時代となったと言える。
そして今は、” 何を作るか “ は、もちろん重要ではあるが、 ”なぜ作るか 、どう仕掛けるか “ の明確な理由の存在がより重要な時代なのである。
デザイナーの業務も" 商品" 企画・開発の領域から「経験」の企画・開発の領域へと広がりつつある。
消費者としっかり繋がり、商品の先にあるUX デザイン、システムをデザインできる思考を身につけなければならない事に加え、高い収益意識を持ちながら、ビジネスの領域を理解し、クリエーティブな視点でビジネスをデザインしなければ勝てない時代なのである。
正解のはっきりとした知識は、いつでもどこでもスマートフォンで解決できる現代。
知識は大切ではあるが、知識を身につける事よりも、応用する知恵を身につける事の方がはるかに重要なのである。
また、単に答えがあるだけで、正論などない議論に自分自身の心の答えを出していける事こそが重要なのである。
感性を磨き、世の中のニオイを嗅ぎ分け、議論ができ、答えを出せる事こそが、AIやロボットに勝てる人間の価値だと思う。